唾液分泌の低下 ドライマウス2
投稿日:2016年10月14日
カテゴリ:大矢歯科ブログ
前回は、ドライマウスの症状についてお話しました。今回は、ご自身でも予防改善出来る方法に進めていきたいと思います。
ドライマウスを防ぐ方法
食事の際、噛む回数を増やす事:時間に追われる生活では、食事も短時間で尚かつ、柔らかいものやよく噛まず流し込むような食べ方になりがちです。出来ましたら、食事形態も考慮しながら、咀嚼(噛む)回数を増やして下さい。唾液分泌はもとより、食べ物の味覚や体内の消化を助ける意味でも、大切なものとなります。補助としまして、乾燥する季節などに外出する際は、ガムを持ち歩いて必要に応じて噛む事により、口の渇きを防ぐ事が出来ます。
鼻呼吸:普段より意識して鼻で呼吸を行うようにします。幼少期からの習慣などで、意識をしないと難しいと思いますが、少しずつでも活性化に努めて下さい。また、鼻の疾患にて口呼吸になる場合は、専門医の治療をおすすめします。
ストレスの軽減:生活する中で、不安や悩みが全く無くなる事は不可能ですが、長時間の緊張は避け、趣味や軽いスポーツなどで、リラックス出来る時間を意識的に設けましょう。
節度ある喫煙とアルコール飲酒:タバコに対しては、全身状態を考慮する事からも、「禁煙」をおすすめしますが、本数を減らすなどからでもスタートして下さい。アルコールについても過剰な飲み方は、脱水症状を引き起こしますので注意が必要です。
その他:年齢を重ねる事に、口の周りの筋肉や咀嚼する力は衰えて行きます。噛む回数のところでも記しましたが、なるべく噛みごたえのある食物を選んだり、セルフケアのひとつとして、「唾液腺のマッサージ」もおすすめします。耳下腺:耳の手前の部分を後ろから手前に向って円を描くように行う。顎下腺:下顎骨の内側(柔らかい部分)を弱い力で押します。舌下腺:下顎の真下(中央部)を下から上押し上げる。試してみて下さい。
上記の方法であまり改善が見られない時は、内科的疾患(服薬の副作用)、免疫疾患の疑いもあります。常時、お薬などを服用されている方でご心配の方は、医科の先生にご相談下さい。
当院でも、保湿ジェルや分泌促進ための簡易マッサージなどをご相談ある方にお話しています。ぜひお気軽にご相談下さい。
■ 他の記事を読む■